明日のほうが きっとしあわせ

昨日より今日、今日より明日。子育て、進学、カトリック生活、仕事、趣味……。

とんびと鷹

とんびが鷹を産むのは、そうそうあることではない。

だけど、鷹からとんびが生まれるのはどうなのかな。

鷹から鷹は、普通なのかな。

 

私の実家は、古い歴史のある旧家の血筋と、随分、両親は自慢をした。

私の両親は、家系図を辿ると、ひとつになる親戚だった。

父は頭は良かったらしいが、こどもの頃体が弱く「長生きしないだろう」と甘やかされて育ったらしい。

母は母で、サラリーマンの嫁に出そうとした祖父母の思いなどがあって、縁組みとなったという。

とんびの子はとんび、といいながら、親には「自分達は鷹の血筋」という思いがあったのだと思う。

建前はとんび、本音は鷹。

 

私の学業が優れなかったり、器用に何かをこなせないと、「うちの血筋じゃない」と言った。

親が鷹なのかとんびなのかはともかく、私は紛れもなくとんびだった。

更に言えば、何かで賞などを貰えば「やはり血筋だから」と言って、とんびの努力は認められなかった。

 

では、このとんびから生まれた私の娘は、どうなのか。

友人、知人は、「かわいい」と言ってくれるし、進学校に進んだ娘を「優秀」と褒めてくれる。

少なくとも、私の若い頃よりかわいいし、頭がいい。←ただの親バカ

 

自分の苦い思いをさせたくないから

「頑張りなさいよ」と言う。

娘は、「あたし、頑張ってるよ」と言う。

「そうだよねぇ、確かに頑張ってるよねぇ」と、送り出す日々。

頑張った結果(例えばテスト、例えば体力)には、私も頑張って(笑)文句は言わない。

また、「頑張りなさいよ」から「頑張ってるよねぇ」の日々。

 

 

とんびは思う。

別に鷹じゃなくていい。

ちょっと感じのいいとんび   になってくれたらいいなぁって思う。