我が家の味(親子丼)
春の話だが、娘と休日に遠出をした。
通うのはちょっとキツいが、下宿しても、いざとなれば家に帰れる距離にある大学を見に。
駅についたのは、もう昼頃だったので、まず腹ごしらえしましょうと、蕎麦屋に入った。
私は天ざる。
娘は迷って、親子丼とせいろのセットにした。
まずは、あたたかい親子丼に箸をつけた娘。
えっ?!と言って困惑顔。
どうしたの?
「おかあさん、食べてみなよ、すごく甘いんだよ」
あー、そうか。
娘は親子丼を外で初めて食べたのだった。
私も、親子丼、外で食べたのは、いつだったろう、、、という感じ。
親子丼、私が家で作る時は、甘味はみりんを入れるくらいで、砂糖は入れない。
ほとんど、出汁がメインの味付けなのだ。
その味付けで育った娘にとって、蕎麦屋の丼ものは、衝撃的な甘さで、「美味しかったけど」と、食べきれなかった。
あれが、普通なのよ、と言ったら、「親子丼は、もう外では食べないと思う」とのことだった。
我が家では、昆布出汁が好きなので、うどんや蕎麦の汁、煮物などは、だいたい昆布出汁でつくる。
親子丼も、酒、みりん、昆布出汁、醤油で味付けをする。
鳥もも肉を小さく切っていれることもあるが、あらかじめ、生姜を効かせた甘辛の鶏そぼろを作っておき仕上げにいれることが多い。長ネギより玉ねぎ派。
料理を習ったわけでもなく、洒落たことも出来ない私のご飯。
外食にも、あまり連れていってないなぁ。
反省が頭の中をぐるぐる
でも、娘に
「うちの親子丼がいい」
と言われて、グッときた。
母は、、、、嬉しい。
大学の話は、また今度。