娘の机
娘の机は、特大サイズというか、いつか研究者になってもいいように、いろいろ工夫された机である
娘の父親に、娘が小学校に入学した際、入学祝と秋の誕生日とクリスマスと、まとめていいから、「大人になっても使える机」を私が頼んだモノで
こちらの予想を超える立派なものが届いたのだった
小学生の頃は、ちょっと油断すると、物置になり、毎年「こんな状態では、サンタクロースも来ない」と、支離滅裂ながら、激怒して、片付けさせた
まあ、それの繰り返しだった
ダイニングやリビングで勉強させる、というのが流行ったけど、私は、それを娘にはさせなかった
こんなに広くて立派な机があるのに
使わないなら捨てましょうか?
最早、脅迫?(笑)
何度も、机の上を綺麗にして、いつでも座ったらすぐ勉強出来る体制にしなさい、と言っても、物置化が続いていたのだが
中学生にあがった頃、なにを思ったのか、娘は机を重点的に、部屋を片付け、その後、物置にはならなかった
そして、、、成績が爆あがりしたのだ
この成功体験は、机を二度と物置に逆戻りさせなかった
さて、この勉強の相棒となった机
寮に入る娘の最大の問題
よくある寮には、机とベッド枠は付いているから、その場合はそれを使う、と覚悟していたが
娘の入る寮は、所謂箱だけで、机もベッドも作り付けの棚さえない
ベッド、冷蔵庫、電子レンジ、、、買い揃えていった
しかし、、、どこの店やネットを見ても、相棒に勝てる机はない
入学式を過ぎて
引越の繁忙期が過ぎた頃、娘の机は3日かけて、寮に向かったのである
入寮した娘、入学式の娘
ひとりで東京に戻っても、さほど淋しさは無かった私だったが
机が無くなった娘の部屋を見た時
ああ、いないんだな、、、と、こみ上げてくるものがあった