親身という憂鬱1
今のところ、娘の学校選びというか進路はうまくいっている。
小学校受験をしてから、現在の高校までは、附属という流れなので、エスカレーターと思われがちだが、中学への試験もあり、ましてや高校への試験は熾烈な戦いだった。
でも、本人の希望のままに進んでいるのだから、うまくいっているといえる。
本人が選ぶ
という私の考えは、幼稚園選びの時に確定した。
近所で評判の「完全給食、バス送迎、延長保育」の幼稚園見学で、娘はひとり壁を向いて拒否。カトリックの幼稚園を見に行った時の笑顔に、小さくても、ちゃんと選択できる、と確信したのだ。
そして、三年後、娘はかわいい制服がある小学校を望み、ありがたいことに合格した。
さて、附属中学へはほぼ9割が進学して、その中には娘もいた。だが、附属高校には、中学から4割ほどが、試験を経て進学する。
高校は、7校見た。
実際、附属高校を第一志望として出願を決めた頃、90%の合格予想と担任に言われたが「10%に入らないように、しっかりやりなさい」とも念を押された。
上位の4割に入ればいい、と数字的には見える。でも、当日試験にどんでん返しはある。
実際、毎年まさかの10%に入る受験生は存在する。
高校を7校、説明会やら見学やら、の頃、見るくらいなんだから、ほんの少しでも受ける可能性はあるわけで、本人も親も、気持ちが揺れる。
もし、落ちたら、とか、こちらなら余裕で三年過ごせるのでは?、とか
だいたい、マイナス方向に揺れる
そんな時、あなたのお子さんはあちらが向いている、とか、○○高校なら紹介できる、とか
近寄ってくる人がいる。
親身になってくれるほど、こちらは憂鬱になる。