明日のほうが きっとしあわせ

昨日より今日、今日より明日。子育て、進学、カトリック生活、仕事、趣味……。

読書感想文

夕方の情報番組で、子どもの夏休みの宿題代行の話があった。
特に利用されるのが、絵画と読書感想文らしい。相場はひとつ、1万円。
依頼主(保護者)の理由が「宿題が多過ぎてかわいそうだから」「忙しくてみてあげられないから」「受験をするので、宿題は受験に直結しないから」
なんか、違和感があるの、私だけかなぁ。
更に小学校六年生の担任をしている先生に、業者が書いた感想文を見せると「下手さ加減も絶妙で、見分けがつくか不安もある」と言う。
私としては、日頃の授業からその子の個性や文章力を見ているから、業者代行かどうかは見分けはつく、と言い切ってほしかった。
なにしろ依頼には、受賞レベルで書いてほしい、というものまである。
読みもしないで、お金で買った感想文で賞を取る?
読書感想文が課題になるのは、「素晴らしい感想文」を求めてるからなのだろうか。
勿論、読書が嫌いな子どももいる。そして、コンクールで入賞でもしたら、本人、保護者、教員、全員が嬉しく誇らしい。
でも、真の目的は、どこにあるのだろう。
本を読んで「感動する経験」が、重要なのだと、私は思う。
涙で文字が見えない、感動で立ち上がれない、そんな経験。
心を揺さぶられた人生の一冊に出会う機会を、わざわざお金を払って放棄するなんて、もったいない。