お葬式
年が明けてから、お葬式がふたつ。
ひとつ目は、高校の後輩で、友人で、筝の先輩で、書道の妹弟子で、、、とにかく、私の数少ない長い付き合いのひとりだった。
なんでも良くできたし、昔から大人で、勝ち気(笑)で、とにかく頑張りやさんだった。
結婚して、すぐに年子で男の子を、「大きく産みたい」と言った通り、一人目は4000gあったし、二人目も3000g以上あった。
どちらを産んだ時も病院から電話をくれて、幸せそうだった。
二人目を産んだ時の電話
「生まれました。男の子。脳が小さいって、言われたけど。でも、私の子だから、いいの」
おめでとう、と言いながら、いったいどういう意味なの?とは聞けなかった。
重度の障害を持って次男くんは誕生した。
そこから、彼女の生活は、益々忙しくなっていったのだと思う。
長男くんとともに、次男くんを支える日々。
長男くんも、よく家族に尽くしたと思う。
年に一度、筝の会で会うくらいになってしまったけど、ある時は、師匠の筝、長男くんの尺八、私の娘の筝の演奏に、こんな日がくるなんて、と感動したものだった。
長男くんが大学院を修了し、就職して、地方配属になった時、私は勝手ながら、良かった、、、と思った。
長男くんに、負担がかかりすぎる、と思っていたから。
ご主人や義父母も、ここで、さすがに、もっと彼女を支えることになるのでは?と。
そして、、、一年ほどが過ぎて、、、。
長男くんからの連絡。
母が亡くなりました。くも膜下でした。
絶句した。
次男くんに玄関で、いってくるね、と声をかけて、パートに行く途中の道で倒れ、そのまま天国に行ってしまった。
コロナの中ではあったけど、お葬式には筝の仲間が集まった。
今、長男くんは、次男くんの今とこれから、遺品の整理に、週末毎に実家に戻って、生前の彼女のように大忙しだ。
時々、繋がったFacebookで、愚痴やらなんやらを吐き出しているので、私もでしゃばってコメントつけたりしている。ご主人、動かな過ぎだよ!
コロナの中、お葬式に参列出来たのは幸いだったが、今も、まだ彼女が亡くなった実感はないし、忙しくてイライラしてる彼女も思い出すけど
でも、私の子だから
って、言いきった時の話を、いつか長男くんにしたいと思っている。
大変だろうけど
君は大丈夫
だって彼女の自慢の子だから