娘との距離
少し、いや、かなり甘やかした娘の受験。
医学部を受けたいと言うのは、小さな時からの「人骨オタク」からして、予想していたし、そうあってほしいと思っていた。
しかし、普通のサラリーマンどころか、母子家庭の生活保護レベルの我が家からすると、お高い私立のどこでもよいわけではなく、手厚い奨学金があるとか、国立とか、わずかな隙を狙うような受験になる。
そんな負い目もあったし、とにかく気持ちよく受験に向かってほしかったわけだ。
途中から、いつ怒鳴り付けるか、迷った。
どうみても、緩んでいて、どうにかなる、という態度。
あっちは、ここがイヤで、こっちはここが気に入らない、と、何がなんでも合格したい、という強さがなかった。そして、お金があれば、なんとかなるのに、という言い訳がみえみえだった。
結局、滑りまくって、浪人である。
次にやってくるのは、予備校。
最後の国立の結果がでる前に、現役塾の校長から連絡がきて、予備校も、そのままお世話になることになったが、これまた、なかなかのお値段。
必死でかき集めて、ようやく減った借金が、また膨らんだ。
娘に落とした雷の話は後日書くけれど( ´-ω-)
今、思うのは
コロナでピンチでありチャンスだった受験。
これで、娘が大学に滑り込んだら、娘は世の中や大学受験をなめたイヤな人間になっただろう。
第一、勉強ついていけたのか?
人生勉強というには、お金も時間も随分嵩むけど、仕方ない!(と、言い聞かせてる、自分に)
高校卒業で終わったはずのお弁当を作り、洗濯して、掃除して、、、、
コロナで在宅勤務して、、、
もし、大学に滑り込んでたら
寮だろうが、一人暮らしだろうが、娘、生活できたんだろうか
地方だったら、毎週、様子を見に行くわけにもいかなかったわけだし
ましてや、コロナはおさまりそうもない
準備が足りなかったんだ(と、言い聞かせてる、自分に)
娘は、もう大人だ。
だけど、親元を離れて暮らすほど、大人になってなかったのかもしれない。
この一年で、娘との距離を、少しずつ広げて
私は私で、覚悟をしなくてはならないだな、きっと。