大学生になったら
大学生になったら独り暮らし(もしくは寮)を夢見る娘。
大学生になったら、このクッションは持っていく、とか、あんな洋服が着たい、とか、、、
そんな話をすることが多くなった。
娘は、自分の望みに加え、私の経済力を考えるのか、「浪人はしない」と言う。
まあ、助かりますけどもー。
以前、希望する学部と違う学部も受けるようなことを言った時、カチンときた私は、受けるのは構わないけど、元々の希望学部に受かっても学費をお母さんは払わないよ、と言った。娘は青くなって、なんで?と言った。
やりたいことと違う学部に進むのは許さない。
たとえば、東大ならどんな学部でもいい、とかいうのは、違う気がするのだ。
(ま、東大は、むりでしょうけどもー。)
東大の希望しない学部に行くなら、聞いたことのない大学でも希望した学部に行ってもらいたいのだ。
さて、食器をみたり、洋服をみたりしながら、私も考える。
大学生になったら、あれを持たせよう、これを買ってあげよう、、、
所謂、親が出来なかったことを娘にやってもらいたいわけではない。
私がやってもらいたいのは、私に出来なかった「自分の夢を叶えること」
親の希望にがんじがらめにされて、しかも親の希望するような娘でなかった私は、アルバムを捨てるほど、青春に楽しい記憶がない。
いや、あっても、それを打ち消すにじゅうぶんすぎる楽しくない日々だった。
新しい何かに向かって、いろいろ夢みる青春の美味しいところを、私は娘から分けてもらっている。
子育ての苦労は、こんな風に恩返ししてもらえるんだな。
あとは、本当に、娘が、目指す大学生になってくれたら、十数年ぶりのひとり暮らしになる私も淋しくないかもしれないな。