明日のほうが きっとしあわせ

昨日より今日、今日より明日。子育て、進学、カトリック生活、仕事、趣味……。

イブのミサの後で

話は昨年に戻ります。

夜9時からのミサ。

そこで、びっくりするお話を聞きました。

ローマ教皇が38年ぶりに来日されたことは、信徒にとっては特に大変な喜びだったし、かなりのスケジュールをこなされて大変だったことだろうと感動していたわけですが、、、

いや、感動の余韻は消えずにあるのですが。

ローマ教皇が、過密なスケジュールの中で、上智大学イエズス会を訪ねたことなどが報道され、特に老齢、病を得た神父様達との面会がなされたことには、涙が込み上げてくる感動がありました。

けれども、これには報道されていない部分があったのでした。

私は、老齢、病の神父さまをローマ教皇が「訪ねた」と思っていましたが、なんと訪ねたのは神父様方だったのでした。

四谷まで、ローマ教皇をお訪ねするように、というバチカンからの指令に、お世話をしていた山内神父様方は途方にくれたそうです。もう話すことも出来ない神父様やいつ急変するかもわからない神父様方を移動させて、途中で複数名に命にかかわる事態が起きたら、、、と。

ところが、山内神父様の言葉によると「不思議なこと」に、医師、看護師、救急設備のついた車などが、次々と連携して動き出し、当日体調を崩された二名の神父様をのぞく全員を四谷にお連れすることが出来た、とのこと。

なかでも、二代前のイエズス会総長、ニコラス神父様は高齢でもうお話もままならない状態だったのに、四谷で、教皇と面会が叶い、ただただみつめあっておられたとのことでした。

 

この一連の出来事を、山内神父様は、「おそれるな」という言葉で結ばれました。

苦しくても、難問だとしても、厚い壁だとしても、それが、神様の思し召しならば、受け入れていくしかないのではないか、と。

「おそれるな」

そうありたい、と思ったイブのミサ。