イブのミサの前に
クリスマスの、特にイブのミサには、娘と行く。
娘が夜のミサで侍者(じしゃ)と呼ばれる奉仕が出来る年齢になってからは、特に、娘が奉仕するミサに与ることになった。
実は、このクリスマスと新年の時季には、教会としても粗相のないよう、それなりのメンバーで侍者を組むのだが、今回、娘がイブのミサの侍者をするまで、すったもんだがあった。(今回は割愛)
このところ、高校生会、侍者会の集まりになかなか参加出来ない娘は、侍者控室で、馴染みのメンバーと楽しく過ごしたようだ。
一方、外で9時のミサで、聖堂に入るための列にいた私は少しイライラしていた。
目の前に並んでいるカップル。男性は東洋人のようにも見えるが半分英語で話している。女性は男性よりかなり年上に見えたし、話の内容からすると同じ職場?のようだったが、ウキウキはしゃいでいる。それは、いい。
問題は、男性が回廊を進みながら、チキンを食べていたことだ。女性はテイクアウトのコーヒーを飲んでいる。(この時点で、信者ではないことがわかる。)袋から次々チキンを出して食べ終わると、ごみを入れた袋を女性が、聖堂脇のホールに入っていき、またウキウキと帰って来た。入堂すると、女性は「イェーイ」と叫んで「すいてる!すいてる!」
700名座れる聖堂である。
カップルが進むのと逆方向に進んで、座った。
クリスマスの頃は、こんなカップルが増える。わかってはいる。何がきっかけで信仰にめざめるかわからない。門を閉ざすわけにいかない。
しかし、、、、
せめて、静かにしてくれないか?!
いい大人がチキンかじって、ゴミはお持ち帰りくださいって書いてあるのに、なぜ捨てる?!
アナウンスがあった。
司祭は、山内神父。
娘が幼稚園から小学校への年齢の時期、彼は神学生で、娘もその頃の教会学校で、とてもお世話になった。
いろいろなイライラが、一気に吹き飛んだ。
今夜のミサは、恵み豊かなミサになるだろう。