美術館派 博物館派
私は美術館が好き
娘は博物館が好き
それは好みの問題で、仕方ないことだけど
以前、娘が小学生低学年だった頃、旅先で、娘に怒ったことがある。
博物館をみて、体験コーナーなどにも参加して、それは旅のメインでもあったのだが。
近くの美術館で、東京で見そびれた絵画が展示されているとわかり、寄りたいと娘に提案すると
「あたしは興味ない」と中に入るのさえ拒絶の不満顔だった。
カチン!ときて、猛烈に怒った。
あなたの好みにだけ付き合って、好きなことばかりで、いいとでも思っているの?
せっかくのチャンスだから、と提案しているのに、付き合えないの?
その偉そうな態度はなんなの?
と、ガンガン怒った。
楽しい旅先で、好きな博物館、科学館を楽しみ、美味しい食事をして、調子に乗っていた娘は、しゅんとして、美術館に入った。
付き合ったから許されると思ったら大間違いで、つまらなそうな顔をしていた娘に
「つまらなそうな態度をするんじゃない!あとで感想を言え。」と鬼母は、言いつけた。
その後も、娘はあまり美術館に興味を示さなかったが、ある日
日本のカトリック信仰の中でも、注目される「親指の聖母」が公開されることになり
娘に、出先から回ろうというと
「うん、いいよ」
以前の母の激怒と、自分の課題(自由研究)から、割と素直についてきた。
帰り道
「見てよかった。すごく良かった。」と言ったのは本心だったようだ。
日本で、特に東京にいる人は、恵まれている。数々の名画や彫刻などの特別展があり、チケットも美しい図録も手に入るのだから。
今日は、これまた学校の課題の為ではあったけれど、上野、国立西洋美術館へ、松方コレクションを観に出かけた。
この話は、次に。