友達との距離(トイレの問題)
小学校に入学して、新しいお友達が出来る。
通学経路が一緒の子は、特に登校も下校も一緒なわけで、親もそんなお友達が出来ることを期待する。
大きなターミナル駅から、地下鉄が一番効率的。でも、小学校の前に停留所がある都バスで通学をはじめた。ターミナル駅から、友達と一緒のバスは心強いと思った。
けれども、友達との距離感は、通学経路と比例しない。
娘が、朝はバスだが、帰りは地下鉄にしたいと言う。朝のバスを一本早くしたいと言う。朝も地下鉄にしたいと言う。
どうした?通学時になにかあるのか?
毎日、今日は楽しかった?給食全部食べた?などと話をするうちに、わかった。
距離が近すぎる子がいるのだ。
(これは、後々、担任に相談に伺うことになり、相手のお母様からお詫びの電話が入り、3年生活5年生でクラス替えがあったが、同じクラスになることはなかったのだが、、、。)
まずは、バス。
二人掛けの席に座ると、ピッタリと体を寄せてきて、顔がくっつくほどの距離で話をされるという。
→帰りのバスをやめた。
話を適当に聞いていると、スカートをめくって、足をさわるという。
→朝のバスを一本早くした。
二日後、あちらも一本早くした。
→朝のバスも地下鉄にした。
この頃、娘の様子が更に変化。
学校ではトイレに行きたくないという。聞くと、帰宅まで一度も行ってない。
なんと、その女の子、トイレまで休み時間にくっついてきて、同じトイレに入ろうとするというのだ。
休み時間にトイレに向かうと、あちらは猛烈ダッシュで追いかけてくる。同じブースに入ろうとドアに手を伸ばしてくる。急いでドアを閉めると隙間から覗いているという。
ここまで来ると、いくら子どもでも、おかしいんじゃないか、と担任に連絡を入れた。
担任の対応はよかった。
「ねぇ、みんな~、先生、六年生に聞いたんだけど~、一年生がトイレ一緒に入ろうとしてたんだって~。」
一緒に入ろうと追いかけてくることは無くなった。でも、、、やはり、忍び足でついてきて覗いてると言う。
また、担任と相談しなくちゃならないのかしら。
そんなある日、私が娘を迎えに行くと、その子の習い事の道具を持ったお母様と門の前であった。
娘が出てくる。その子も出てくる。
すると、娘が、その子のお母様に近づき
「こんにちは」
「あ、こんにちは」
「○○ちゃんに、トイレ覗くのやめてほしいです!」
「えっ!」
窮鼠猫を噛む
と言うが、親猫を噛むとは。
その子は、サッとお母様の影に隠れる。
お母様がきく。
「あなた、そんなことしてるの?」
「えー、(うちの娘の名前)ちゃんだって、やってるよ~」
「私は、そんなこと、絶対にしないっ!」
うちの子鼠が、叫んだ。
その夜、そのお母様から電話があった。
「申し訳ありませんでした。二度とさせませんので」