明日のほうが きっとしあわせ

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合唱部

楽器が好きな娘が、中学の部活見学に行くとき、合唱部を選択したのは、「気を遣った」のだと、小学校の担任は思ったらしい。

中学では、各部の先輩達が、たくさんの入部希望者が来ることを期待している。

小学校側としても、見学者ゼロの部が無いように、なんとなーく、調整したい(笑)

担任は、吹奏楽部の希望者はたくさんいるのに、合唱部の希望者がいない、、、と思ったら、、、娘がひとり手を挙げていたので、ほっとしながらも、音楽が好きだから、気を遣って見学に入ってくれるのだな、と思ったようだ。

しかし、娘は楽器も好きだが、歌うのも好きで、合唱部に入れば、初見で歌えるようになるのではないか、と期待していたのだ。

 

たったひとりの見学者を、先輩達は、当然熱烈歓迎した。

恐る恐る娘にパートはどこが希望なの?と聞いてきた先輩。内心「ソプラノだよね、、、」と思っていたのだろう。

「アルト希望です」

うん、そうだよね、ソプラ、、アルトなのぉぉぉ?!

 

娘は、あまり声量はないものの、パートはメゾソプラノかアルトで、不思議なことに、隣で違うパートが歌っていようと、ロストすることがない。

たったひとりの見学者がアルトとあって、先輩達は、楽譜をくれるし、一緒に歌うし、至れり尽くせり。

 

 

娘は中学に入学して、他の部活を見に行こうとせず、迷うことなく合唱部に入部した。

その後、数人見学がきたようだが、結局、新入部員は、娘だけだった。

大きな期待を持って入った合唱部。

しかし、結構な人数が卒業してしまったようで、いきなり、人数不足の廃部危機。

入部したとたん、来年度、部員増やさないと!という使命感。

娘ひとりに全て注がれる先輩達の愛(笑)

 

班長やリーダーを小学校では、あれほど拒否したのに、最後は部長をつとめて、部員を大幅に増やし、中学を卒業した。

先輩達からは「廃部危機から脱出して、私たちが戻れる場所を守ってくれて、ありがとうね」との言葉もいただいた。

中学を卒業した今も、先輩、後輩とは、仲良しだ。

幸せな子だな、と、いつも思う。