小学校受験20
入学式の朝。
真新しい制服と帽子の娘は、本当に幸せそうだった。
ひとつ難点だったのは、学校の鞄がリュックで「ランドセル」ではなかったこと。
やはり、子どもにとって、ランドセルは憧れ。
納得してリュックで6年通ったし、それはそれでよかったのだけど、上級生になっても、ランドセルの売り場があると、眺めにいく娘だった(笑)
娘が、あの制服を着たい!と言ったことが始まりの小学校受験。
我が家は、極めてラッキーな例だと思う。
娘が受験は、約1600名が願書を提出し、抽選で400名に絞られ、次に行動観察と呼ばれる考査で43名に、そして、もう一度抽選。23名に入学許可がおりるものだった。
私は、娘に「受験」と言わなかった。
小学校3年位の時に、学校から帰って来て
「おかあさん、アタシ、受験したの?」と言うので、大笑いしたことがある。
なにしろ、スタートは1600名。
受かる気がしないよね~。
しかも、クジ、二回引くんだし。
なによりも、娘が、落ちてしまったら
「がんばったのに、なんで行けないの?」
ときっと言うだろうと思って、受験だ、試験だ、と言わずに、受けさせたのだ。
そして、いつも通りの、今の娘を、受け入れてくれる学校であることを願って。
チョコボールで、テンション上げたけど(笑)
小学校受験は、親の受験、と言われる。
それは、ある意味正しい。
体調管理(うちは受験のあとインフルエンザ)、塾(うちは行かなかったけど)、金銭的なこと(うちはギリギリ)、情報収集(うちはネット)、受験スケジュール(うちは1校しか受けられず)
親がやるしかないのだから。
でも、一番の親の仕事は、子どもにあった学校を選択することなんだと思う。
知り合いに、とてもよく出来るお嬢さんがいて、小学校受験をしたけれど、全滅。あとで、よくよく本人と話をすると、受験スケジュールをたてる時に日にちが被った為に、受験しなかった学校が、実は一番行きたい学校だった、とわかったのだという。
勿論、その学校を受けて合格したかは、わからない。でも、親としては悔いが残り、公立に入学させたものの、納得も満足も出来ず、現在、そのお嬢さんは単身で海外にいる。
小学校受験は親の受験。
でも通うのはこども。
ホント、難しい。