侍者(じしゃ)
侍者という奉仕がある。
教会のミサで、司祭と共に入堂し、ミサのお手伝いをするこども達の奉仕である。
洗礼を受け、初聖体(大人のようにパンをいただく)を済ませ、侍者に任命される為の教育期間を経たこどもの奉仕活動なのだ。
教会に通うこどもにとって、白いドレスで初聖体の祝福を受け、ミサでパンをいただけるようになるのは、憧れのひとつ。
更に、司祭と共に祭壇側に立ち、ろうそくの灯をともしたり、消しり、鈴を鳴らしたりするのも、憧れだ。
親としても、初聖体が済むと、ひとつの区切りを迎えたようで、悦びの瞬間である。
しかし、、、
カトリック系の学校に行かせたくて、なにかポイントになると思うのか、洗礼を!と言うので、洗礼の準備を進め、いよいよという時に両親とも信者でないことが発覚し、親子で号泣するも、洗礼に至らなかったという「事故」もある。
洗礼、初聖体、侍者任命まで順調に来ていても、日頃親子でミサに来ていないから、肝心のミサの奉仕がきちんと行えなかったり、親もチェックが出来ない例もある。
娘は、張り切って侍者の時を迎え、今も続けているが、最初は親はハラハラで落ち着いて祈れない日々だったし、ようやくさまになった頃は貧血を起こしたり、受験で奉仕を休ませていただいたり、、、、
そうこうして、、、、小さな侍者に指示を出したりダメ出ししたりするようになった娘。
高校卒業と同時に、この奉仕は卒業するので、残すところ、あと二年である。
今日も無事、ミサの奉仕ができたことを感謝している。