母の予感と娘の病気
夏休みである。
娘は、部活は午後からだし、夏期講習は夕方からだし、朝はゆっくりでもいいわけだ。
でも、母はそうは行かない。
生活費、稼がねばならぬ。
今日は夏期講習がないし、午前中は文化祭の準備に出て、午後は部活、と言って起きてきた娘。
朝ごはん(と言っても餅なんだけど)に箸を付けたか付けないかで、トイレに消えた。
お母さん、もう行くわよ~
と声を掛けたら
うん
と言うが、なんか嫌な予感がして
鞄と玄関の鍵を持ったまま、トイレの前にいた。
もう、遅刻か休むかだな
と思って、鞄をソファーに置き
どう?と声をかけたら
お腹いたい~気持ち悪い~
ドアを開けて、タオル、保冷剤などを渡し、崩れ落ちそうな娘を支えた
顔を見ると、唇まで白い
しばらくすると、少し落ち着いてきたので、職場に電話。とりあえず午後から出勤と。
結局、少し落ち着いてようやくトイレから脱出出来た娘は、ベッドで横になり、眠ってしまった。
幸い?我が家の隣は内科医院である。
マンションの階段から覗くと、今日は診察しているらしい。
ちょっとかわいそうだったが、一時間ほど寝かせた後、起こして医院へ。
本人は「もう大丈夫」とか言っていたが、医師によれば、「細菌性胃腸炎だね」
いろいろ指示が出て、薬をもらい、帰宅して(隣だけど)、ご飯を炊いた。
たぶん食べられないだろうけど、少しでも口に入れて、、、と医師は言った、、、が!
普通にごはん、食べてる娘。
これなら大丈夫そうね
と、午後から出勤した。
こういう経験は、母親にはままあることだと思う。
本人が大丈夫と言っても、嫌な予感がして付き添うとあれよあれよと具合が悪くなったり。
出かけていった娘が気になって携帯を眺めていたら、SOS的な連絡がきて、迎えにでたり。
今回も、幸い重病ではなかったけれど
やっぱり、出勤を遅らせて正解だった。
さて、いずれ、進む大学によっては、家から出る娘。
大丈夫かなぁ。
まだ、来てもいない明日を心配しても仕方ないとは言うけれど。