長崎2-2
ホテルをチェックアウトして
娘と 永井隆記念館へ向かう。
雨より風が強いな。
路面電車に乗ると、土曜日の午前中であるせいか、天気のせいか、割と空いていて娘と並んで座れた。
学校があるのか、大学のオープンキャンパスがあるせいか(午後から我々も行く)、制服姿の子が多い。
で、(当たり前だけど)見かけない制服の娘に、結構視線が来るので、心の中で苦笑い。
路面電車を降りて、傘をさし、長い坂道を上り、念願の永井隆記念館、如己堂。
来館者は私達だけ。
娘は、中学で自由研究の題材で教会について調べはじめ、原爆、隠れキリシタンなどに視野を広げていった。中学二年生で初めて永井隆の「この子を残して」を読んで感動したことから、更にカトリック、人としてどう生きるべきなのかを考えるようになり、高校生になった今、永井隆作品から平和をどう読み解くかを研究課題にしている。
永井隆は、浦上聖人とまで呼ばれたカトリック信者であり、医学博士、医師、作家、父親、、、様々な功績を残している。
永井隆の発言などには、賛否あるが、それは娘の論文に任せよう。
私達にとって、永井隆とは、
医学博士として、末期患者の記録の為にと、自らを献体。幼子を残して、天に召されるまでの生きざまは、崇高で、人間臭く、残された著作物、筆跡、写真、、、読むほどに、見るほどに、当時の空気に包まれるような感動がある。
平和とは何か
そのことを考え続けてこそ、平和はあるのではないだろうか。