小学校受験18

ようやく、進学する小学校が決まり、卒園と入学の準備で、バタバタだ。

卒園式では、卒園証書の他に、娘は念願の皆勤賞も手に入れて、笑顔だった。

それまで、当日、パーティというか、謝恩会をするのが通例だったのだが、その時の園長は「パーティはしない」と決断された。

理由は「卒園の感動のまま、ご家庭にお帰りいただきたい」というものだった。

園長は、控えめで静かな佇まいの方だったが、例えば、恵まれない方への献金について、親が財布からただ出すのではなく、「お弁当を一回おにぎりだけにして、おかずになるはずだったお金」「いつもは乗るのを一回歩いた電車賃」など子どもに努力をさせるように、などの指導をいただき、子どもだけでなく親も指導していただいたと感謝している。

(実は、パーティを楽しみにしていた保護者もあり、卒園の冠をつけずに、有志で盛大なお祝い会が開かれたが、我が家は欠席した。)

この園長とは、8年後、中学生になった娘と二人で訪れた長崎で再会することとなる。