長崎1-2
長崎の夕暮れ
空港からのバスで、長崎市内へ。
ホテルで、ゆっくりしたいところだが、明日の天気を思うと、できたらひとつでも、カトリック関連の場所に行っておきたい。
本来は、新地でバスを降りて、路面電車でホテルに行きたいところを駅前まで行き、荷物を持ったまま、西坂を上がっていった。
そこには、日本二十六聖人記念館
殉教の地である。
群像の中には、まだ青少年の姿もある。
微笑み、歌うように、殉教した彼らを支えたのはなんだったのか
三年前、記念館で彼らが「悪いことをして死ぬのは嫌だけれど、神の福音を伝え、よいことをした為に殺されるのならば、喜んで死ぬ」と書き残しているのを知った。
私達は、そのまっすぐな心に、立ち尽くした。それは、それは、衝撃のような感動だったが、また、ここに立つと、今は静かに体温が上がって行くような感動がある。
長崎は祈りの地だな。
路面電車を乗り継いで、ホテルに向かう。
空は青から濃紺に。
台風が近づいているのか、時折、強い風が私達を追い抜いていく。