努力賞
同級生との初々しい婚約内定記者会見から、長きに渡り、たくさんの騒動が付きまとい、中には、解決をみないまま、結婚の日を迎えられた。
傷ついた花嫁は、皇室の歴史ある儀式を行わない異例の道を歩み、一般的な結婚式、披露宴もなく、金屏風すらない壇上で、静かにけじめをつけた。
私は、野次馬のひとりの立場としては、わざわざけちのついた家に嫁ぐのはどうか、と思っていた。
相手に問題があるのではなく、母親がトラブルを抱えているのだから、若い二人には関係ない話でもある。
だが、これから結婚しようという時に、親のトラブルを、相手の家に、説明しきれない、納得させられない、というのは、いずれ、どこかで、自身の親と嫁の間にきちんと立てるか、という不安要素になる。
トラブルは、お金だろうが、生活スタイルだろうが、どこの家庭にも少なからずあって、ようは、それを解決し得る力や意識があるか、なのだから。
その点で、私はK氏、大丈夫かな、と思っていた。
ただ、はじめから気になっていたのは、K氏の母親である。
私も母親の立場であるから、元婚約者にお金を返す返さないよりも、健康上の都合で、元婚約者の面会要求に応じなかったのには、合点がいかない。
息子の為に、かつてお金の工面に動いたのが本当なら、今、なぜ出来ないのだろう。
私だったら、身の危険があるなら、警察立ち会いの元でも、這ってでも、行く。
そもそも、急に躍り出た元婚約者は、お話にならないけど。
まあ、いい。
昔、これまでの結婚生活について、点をつけるとしたら、という質問に
点をつけるのは難しいけれど、もし、つけるなら、点数ではなく、努力賞というのにしたい
とおっしゃった。
初めて民間から皇室に嫁いだ美智子さまを、本当に愛してらっしゃるのだなあ、と思ったものである。
この度、結婚された眞子さま
初めてのお子さまとあって、秋篠宮夫妻は格別の思い、愛情と、厳しさを持って育てたに違いないと思う。
なにが、真実なのか、端からはわからない。
ただ、結婚までの道のりを、傷つきながら歩んだ眞子さまには、努力賞あげてもいいのじゃないかしら。
どうか、お幸せに。